2022/10/24

昨日は『全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会』に行ってきました。
今年は5人の拉致被害者が日本に帰国して、まる20年にあたる年。
集会は安倍元首相への一分間の黙祷から始まりました。

写真の真ん中は岸田首相、右端は松野官房長官、左端は司会の櫻井よしこさん。
壇上の白髪頭の方は横田早紀江さん、その隣でじっと岸田総理を見つめているのは、
めぐみさんの双子の弟 拓也さんです。

昨日はさまざまな方が登壇しスピーチされました。
私の正直な感想ですが、岸田総理と松野官房長官のスピーチが最もぬるかった。
相変わらず手元の原稿を読みながらだし、声にも力がなく、聞いてる方が力が抜けていくというか…
内容も薄く心に残るものではありませんでした。

しかも自分のスピーチが終わったら、岸田首相&松野官房長官 二人仲良く帰ってしまうという始末。
2時間ですよ、集会は2時間だけなのに、どうして最後まで居られないのでしょうか?
この集会よりも大切な用事があったのでしょうか?
だったら、何の用事があるのかちゃんと言ってくれ! 会場に来ている人に失礼じゃないですか?
少なくとも松野さんは拉致問題担当でしょ? 何でそそくさと帰るのよ!?
頭の中は「?」でいっぱいです。

そして私が何よりも違和感を感じたのは、とっとと中座して帰る岸田総理と松野官房長官を、地方議員や他の国会議員がスタンディングオベーションでお見送りをしている姿でした。
後ろの方に座っている一般国民は、だ〜れも立ち上がっている人は居ません。
私も「なんで理由も言わず途中で帰る人を、立ち上がって拍手で見送らないといけないの?アホか。」
そんな気持ちでした。
議員と一般国民の間に横たわる溝を、はっきりと感じた一幕でした。
ホンマにアホくさい。

横田早紀江さん、横田拓也さん他、特定失踪者のご家族のスピーチは、やはり胸を締め付けられるような、絶対に諦めないという思いが伝わるものでした。
そんな中で私が最も心に残ったのは、拉致問題地方議会全国協議会会長の松田良昭議員のスピーチでした。
この方は唯一、拉致被害者救出に自衛隊の協力を訴えていらっしゃいました。
神奈川県議会の議員さんですが、地方議員でこのような方がいらっしゃることに胸熱です。
救う会会長の西岡力氏のスピーチも鬼気迫るものでした。

それに引き換え、岸田さんと松野さんの力のないスピーチ。
聴衆はその人の発する言葉、表情、雰囲気から本気度を敏感に感じとるものです。
もう岸田さんや松野さんが拉致問題をどう考えているのかが、バレバレになってしまったような気がします。
来ない方が良いとまでは言いませんが、来るならもうちょっと強い言葉で会場を盛り上げて欲しいものです。
盛り下げてどうすんの?

帰りの地下鉄で、集会でもらった拉致関係のチラシを読んでいたら、
隣に座っていたご婦人が「拉致問題に関わっている方なの?」と声をかけてこられました。
「いえいえ、今日は拉致被害者の国民集会に行ってきたんですよ〜」と返すと、
「なんとかして取り返さなくちゃね!政府は何やってんの!」とお怒りモードでした。
普段口にしなくても日本国民一人一人の胸には、この「拉致問題」がずーっと刺さったままです。
日本国民は全拉致被害者の一括帰国を決して諦めてはいけない。
私もそのことを改めて心に刻む集会でした。