2023/01/19

昨日、次の予定までに少し時間ができたので、三菱一号館美術館で開催されている『ヴァロットン―黒と白』展へ行って来ました。

私、この画家を全く知らなかったのですが、昨年末あたりから急にスマホの広告に出てくるようになり、
その広告を見た瞬間、ヴァロットン作品の世界に心を奪われてしまいました。
(AIさん、私の好みをよく熟知されています。)

作品のほとんどはタイトル通り、黒と白のみで表現されている版画です。
色を使った絵画では表現できない、20世紀初頭のパリの喧騒や、人々の生き生きとした姿が描き出されています。
特に男女の関係を描いた作品は、文字のない小説を読んでいるような気分にさせられ、
躍動感のある作品は、どこか『のらくろ』や初期の手塚作品のドタバタした楽しさを思い起こさせます。
静と動、どちらの作品も素晴らしい表現力です。

黒と白で表現している作品といえば、トーベヤンソンの描くムーミンの世界も大好きなのですが、
こちらのヴァロットンは、現実的な人間らしさのようなものを追求しています。

黒と白の大胆な配色や構図は、このヴァロットンでしか成し得ないセンスに満ち満ちていました。
久しぶりの美術館で、充実した時間を過ごすことができ大満足。

その後、コンピュータ業界の賀詞交換会へ出席したのですが(昨日はこちらの方がメインの用事)
毎年、デジタル大臣が壇上で新年の挨拶を行うのが恒例なので、
「よ〜し!今年は河野太郎を近くで見てやろうじゃないか!」と鼻息荒く待ち構えていたのですが、
なぜか今回は副大臣しか来ておらず…う〜ん、残念。